仮想乗車にかかる東海大学森田氏論文について

2021年3月22日 / お知らせ

社長の澤田でございます。皆さま コロナ禍いかがお過ごしでしょうか。

青森県は、クラスターが発生するものの感染者数が一桁で抑えられていますので、新しい生活様式に則り 感染に注意しながら過ごしております。

弊社にお出でになる観光客は、GoToトラベルが実施された当初は、たくさんの方々が見えておりましたが、緊急事態宣言により、全くと言って良いほど見えなくなりました。

その宣言も21日には首都圏1都3県が解除となりますので、何とかストーブ列車運行に間に合いそうです。皆さまが安心して乗車できるよう換気・消毒等気をつけておりますので是非おいで下さい。

さて、「仮想乗車」に対する皆さまのご支援に心から感謝申し上げます。

始めた当初は、まさかコロナ感染症の影響が1年以上も続くとは夢にも思いませんでした。長期の取組みとなりましたが、多くの方々から応援メッセージやご支援をいただき、苦境の中で大変励みとなっています。

9月に東海大学の森田君が、寄附を寄せてくださった皆さまからアンケートのご協力をいただき、その結果を中間発表させていただきましたが、この度「仮想乗車」をテーマとして卒業論文としてまとめられたそうです。大変詳しくまとめられていますので、HPにて公表したいとお願いしたところ快く応じてくださいましたので、どうぞご覧下さい。

森田君

コロナ禍にあって学生生活はままならないことも多かったと思いますが、

卒業おめでとう!4月からの君の活躍を心から祈っております。

いつでも訪ねてきてください。

東海大学観光学部4年の森田浩一と申します。昨年、津軽鉄道の「仮想乗車」について、実際に「運賃」を振り込んだ方が、どのような動機で行動されたかを調査するべくアンケート調査を実施いたしました。この結果についてはすでに公開させていただいておりますが、この度、調査結果を基にした卒業論文を執筆いたしました。

なぜ人は他人のために動くのかといった心理的、社会的な部分から「仮想乗車」を考え、その動機が利他的、利己的ともに存在し、いずれも津軽鉄道の存在価値を評価した上で、存続を目指す目標であること。また、厳しい現実に対する津軽鉄道の積極的な取組みと情報発信が「共感」の形成に大きく働き、行動を生んでいるといった点を柱として構成しております。

さらに、調査を踏まえると、地域交通を支えるのは地域住民に限らず、距離を越えた支援が効果を上げていること、鉄道そのものに限らず鉄道の持つ「舞台装置」的役割も大きく評価され支援につながっていると考えております。すなわち、人と人やモノ、コトをつなげ、同じ時を過ごし、心に残る出来事の舞台としての価値、津軽のプラットフォームとしての価値がある点についても触れております。

稚拙な文章ではありますが、こういった事柄にご関心のある皆様にご覧いただけましたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

東海大学観光学部観光学科
4年 森田 浩一

下記をクリックいたしますとPDFにてご覧いただく事ができます。